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ISO9000とはどのようなもの?企業の取得方法や要求事項を徹底解説

ISO9000の名称を聞いたことはあるものの、実際にどのようなものかがわからない人もいるのではないでしょうか。

ISO9000シリーズは、国際的な取引にも用いられている規格基準の一つです。

このため、日本から海外に訪問した際はもちろん、海外の人が日本に来た際にも、メリットを受けられる可能性があります。

この記事では、ISO9000シリーズの概要や具体的な規格とあわせて、主な導入目的・期待できる効果をまとめました。

企業が取得するための手順や費用に関する内容もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ISO9000シリーズとは?

クエスチョンマークの画像

ISO9000シリーズとは、国際的な取引をスムーズに行うために設けられている規格の基準の一つです。

2014年時点では全165ヶ国の投票によって基準が決められており、非常口のマークやカードのサイズなどがISO規格によって定められています。

これらが定められていることによって、日本に海外の人が来た際や、海外旅行へ行った際などにも恩恵を感じられる場面が多々あります。

ISO規格の中でも、9000シリーズは品質マネジメントシステムに関する国際規格群として用いられているものです。

ISO9000シリーズの規格に基づいて製品やサービスを製造すると、品質管理の仕組みを社内で評価できたり、第三者による評価・審査が容易になったりします。

このような目的をもって導入されているのが、ISO9000シリーズと認識しておくとよいでしょう。

ISO9000シリーズの規格

3を示す画像

ISO9000シリーズの規格は、主に以下の3つに分類されます。

  • ISO9000
  • ISO9001
  • ISO9004

それぞれどのような内容が定められているのかについて、詳しく見ていきましょう。

ISO9000

ISO9000は、品質マネジメントシステムの基本や用語の説明をする規格として用いられています。

規格の条項に記載されている文章は以下のように構成されており、他の規格を説明するうえで必要なものばかりです。

  • 適用範囲
  • 基本概念および品質マネジメントの原則
  • 用語および定義

適用範囲については、ISO9000が適用できる組織の範囲が定められていると認識しておけば問題はありません。

基本概念および品質マネジメントの原則では、品質マネジメントの基本概念が詳しく掲載されています。

用語および定義では、ISO9001で出現する用語の定義が詳しく解説されているため、理解を深めるためには必要なものといえるでしょう。

直接要求事項が掲載されている部分ではありませんが、他のシリーズを理解するためには欠かせない項目であるため、必ず内容をチェックしておきましょう。

ISO9001

ISO9001は、商品やサービスの品質向上を主な目的とする品質マネジメント規格です。

ISO9000シリーズの中では唯一要求事項が規定されており、この規格に基づいて品質マネジメントシステムの監査が行われます。

ISO9001の最終目標は、顧客満足度を高めることです。

そのために継続的にプロセス改善や仕組みの運用が求められており、この部分がISO9001の基盤となります。

もちろん品質の高さも求められますが、そのほかにも価格や納期なども取り入れられている項目の一つです。

品質の高さとあわせて、価格や納期などのバランスが重要になる規格であると理解しておけば、監査の際にも高い評価を得られるでしょう。

なお、価格や納期とのバランスをとるには、業務フローの改善も重要です。

業務フローの改善についてはこちらをご覧ください。

ISO9004

ISO9004は、既存の品質マネジメントシステムを改善するための規格として用いられます。

具体的にはパフォーマンスの改善を目的とするケースが多く、ISO9001よりも高い基準で品質マネジメントシステムを導入したいと考えている企業が主な対象です。

要求事項として定められているわけではないため、必ずしも満たす必要はありません。

あくまでも一つの指標として導入されていることを覚えておけば、他のシリーズとあわせて、どのようにしていくかの判断に役立つでしょう。

ISO9000シリーズの主な導入目的と期待できる効果

OKサインを出す女性

ISO9000シリーズの主な導入目的や期待できる効果として、以下の3つがあげられます。

  • 社会的な信頼を得られる
  • 問題点を見つけ、解決につながる
  • 継続的な品質の維持

それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。

社会的な信頼を得られる

ISO9000シリーズを取得すると、第三者からの客観的な意見の下で認証されたと判断できます。

このことが関係し、社会的な信頼を得られるのは、導入する目的と効果の一つになってくるでしょう。

場合によっては、取引先にISO認証の取得を必須条件にしているケースも見られます。

もし取得していないと取引先が限定されてしまい、売り上げに影響を及ぼすかもしれません。

ISO9000シリーズの導入は決して簡単なことではありませんが、その分の効果は十分に見込めます。

特に取引先の少ない企業であれば、導入による恩恵は数多く受けられると考えられるでしょう。

問題点を見つけ、解決につながる

ISO9000シリーズを導入する際は、作業手順を明確にする必要があります。

これまで流れ作業になっていた場合は、作業手順を明確にするタイミングで、問題点がないかを把握できるでしょう。

特に担当する従業員の入れ替わりが激しい業種である場合は、人によってやり方が異なる可能性も考えられます。

このとき、作業手順が明確になっていれば、生産性を上げる効果にも期待できるでしょう。

もし作業が上手くいかない、人によってやり方が違うなどの課題を抱えているなら、ISO9000シリーズの導入を検討するのもよいかもしれません。

継続的な品質の維持

ISO9000シリーズは、一度取得して終わりではありません。

あくまでも認証され続けることが重要になるため、継続的に品質を維持できるかは重要なポイントとなります。

仮に一度取得したものを失ってしまうと、もともと取得していない状態よりも信頼性が下がる可能性が考えられます。

逆に言えば、継続して認証され続けている場合、品質に問題ないことを証明できるでしょう。

ISO9000を企業が取得する方法は?

書類を記入する手元

ISO9000を企業が取得するには、審査登録機関への申請が必要です。

申請をすると、登録機関によってISO9000の規格を満たしているか審査され、認められた場合はISO9000の認証を受けられます。

なお、ISO9000の認証を受けた場合、審査登録料と登録後料金の2つを支払わなければなりません。

具体的な内容は国税庁のホームページに記載されているため、詳しく知りたい方は、あわせて確認してみてください。

まとめ|ISO9000シリーズはISOが定めた品質マネジメントシステムの国際規格群のこと

品質をイメージする画像

ISO9000シリーズは、ISOが定めている品質マネジメントシステムの国際規格群のことを指します。

2014年時点では全165ヶ国の投票によって基準が決められており、身近なものにもISOの規格を満たしたものがあるでしょう。

ISO9000シリーズを導入すれば、社会的な信頼を得られる点はメリットです。

また、問題点の発見や解決につながったり、継続的な品質の維持ができるのもメリットとしてあげられます。

ISO9000を取得するには、審査登録機関に申請を行わなければなりません。

また、登録時には費用も発生します。

手間やコストはかかるものの、その分の恩恵は十分に得られるため、必要に応じて取得を検討してみてください。

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